インプラント治療中に電子たばこなら吸っても大丈夫?インプラント治療と喫煙について
皆さん、こんにちは。
難波・日本橋の【たにぐち歯科センタービルクリニック】です。
インプラント治療をする際は、禁煙した方がいいという話を聞いたことがありますか?
インプラント治療は、失った歯を補う方法の一つで、外科手術にて顎の骨に直接インプラント体を埋め込みます。
インプラント体が歯根の代わりとなることで、上部に取り付けた人工歯がしっかりと安定し、天然の歯を取り戻したような見た目や噛み心地が再現されることから、注目を集めています。
けれども、成功させるためには治療前後の日常生活で注意していただかなければいけない点がいくつかあり、禁煙はその中の一つです。
一般的には、手術日の2〜3週間前から手術後3ヶ月ほどの間は禁煙していただくのが望ましいと考えられています。
患者さんの中には、「電子たばこや加熱式たばこなら問題ない」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
今回はインプラント治療時に禁煙しなければいけない理由と、電子たばこや加熱式たばこによるインプラントへの影響についてお話しします。

谷口 雅俊 院長
清風高校卒業朝日大学歯学部卒業
医療法人小室会 小室歯科本院勤務
医長を歴任
30人以上のドクターの指導に従事
2017年度 同院、同グループ医院にてインプラント埋入本数にて最多となり表彰される
2018年度 同院、同グループ医院にてインプラント埋入本数、患者様紹介数にて最多となり表彰される
2019年度 同院、同グループ医院にてインプラント埋入本数、患者様紹介数にて最多となり表彰される
大阪市内にて勉強会開催
たにぐち歯科センタービルクリニック開院
2020年 Young ITI 参加
医院名:たにぐち歯科センタービルクリニック
所在地: 〒542-0074
大阪府大阪市中央区千日前2-5-2
日本一歯科センタービル5F
Contents
インプラント治療で禁煙した方がいい理由
インプラント治療の成功率を高めるために、禁煙をお願いするのには理由があります。
たばこというと、肺にかかる負担をイメージされる方が多いかもしれませんね。
けれども、たばこは口から吸うだけに、肺だけでなくお口の中にも影響をおよぼすのです。
傷口の回復が遅れてしまう
たばこを吸うと、煙や成分がお口の中に入り有害物質が粘膜や歯ぐきから吸収されます。
たばこに含まれているニコチンは、血管を収縮させます。
その結果、血流が抑制されて歯ぐきに十分な量の血液が行き渡りにくくなってしまうのです。
酸素や栄養分も含まれている血液が歯ぐきに届かないため、傷口の回復が遅れる恐れもあります。
また、インプラント体と顎の骨の結合も妨げられてしまう原因にもなるのです。
さらに、ニコチンだけでなく、たばこを吸ったときに発生する一酸化炭素も、歯ぐきへの酸素や栄養の供給を妨げます。
血流が低下することで歯ぐきの腫れや出血といった症状が抑えられて、インプラント周囲炎が進行していることに気づくのが遅れることもあるのです。
インプラント周囲炎のリスクが高まる
たばこを吸うと、自律神経の働きによって唾液が分泌されにくくなります。
唾液は、お口の中の細菌を洗い流す役割を担っています。
そのため、細菌がたまりやすくなり、むし歯や歯周病にかかるリスクが高まるのです。
また、口臭が強くなる恐れもあります。
インプラント治療後は、特に歯周病には注意が必要です。
インプラント周囲の歯ぐきに細菌が感染し炎症が起こる「インプラント周囲炎」になる可能性が高いからです。
ある研究によると、インプラント手術を行った89人のインプラント患者を約5年にわたり観察した結果、10人がインプラント周囲炎を発症し、そのうち8名は喫煙者でした。
つまり、喫煙の習慣がある方はない方とくらべて、インプラント周囲炎を発症するリスクが非常に高いといえます。
参考:J-STAGE日本口腔インプラント学会第29巻4号「インプラント周囲炎に関連する全身的リスクファクター」p18-222より>
インプラント手術が成功しても、術後にインプラント周囲炎にかかり重症化してしまうと、最終的にインプラントが抜け落ちてしまう可能性があるのです。
インプラント治療中だけでなく、治療後も禁煙を継続させることでインプラント周囲炎にかかるリスクが軽減されます。
電子たばこなら問題ない?
最近では、健康意識の高まりや周囲への配慮から、電子たばこや加熱式たばこが普及しています。
加熱式たばこは、たばこ葉を燃やすのではなく加熱することで蒸気を発生させるものです。
煙が出ないことで周りへの迷惑が少ないとされていますが、たばこ葉を使用しているため、紙のたばことおなじように、ニコチンなどの有害物資を含んでいます。
一方、電子たばこは、たばこ葉を使用せずに、専用カートリッジ内の液体を電気加熱させることで蒸気を発生させます。
日本国内で販売されている電子たばこで加熱される液体には、ニコチンを含まないものが一般的ですが、なかにはニコチンを含むものもあり、有害物質がまったく含まれていないというわけではありません。
そのため、加熱式たばこも電子たばこも、通常の紙巻きのたばこと同様に、インプラント治療の結果に悪い影響をおよぼす恐れがあります。
電子たばこや加熱式たばこだから大丈夫というわけではありませんので、インプラント治療前後では使用しないようにしてください。
インプラント治療前後は禁煙が基本です
通常のたばこはもちろんですが、加熱式たばこや電子たばこも、インプラント治療前後は禁煙をお願いしています。
手術で埋め込んだインプラント体が、骨としっかりと結合するまでは、禁煙を続けていただくのが理想です。
また、治療後もインプラント周囲炎を発症するリスクを抑えるためにも、できるだけ本数や機会を減らすようにしましょう。
もちろん、禁煙したからといって、絶対にインプラント周囲炎にならないわけではありません。
インプラント周囲炎を予防して、インプラントの寿命を延ばすには、禁煙に加えて、お口のお手入れや生活習慣などを見直すことが大切です。
インプラント治療は「たにぐち歯科センタービルクリニック」にご相談ください
インプラント治療を成功させるためには、
・お口の中を健康な環境に整えてから手術を行う
・手術後はメンテナンスを継続させる
ことが必要条件です。
インプラント治療を行うと決まったら、喫煙の習慣がある方は禁煙を始めましょう。
むし歯や歯周病がある場合は、治療を優先させてからインプラント手術を行います。
また、当院では、インプラント手術後のメンテナンスにも力をいれています。
お一人お一人に合わせたケアをご提案しますので、気になることがあればどのようなことでもご相談ください。
近鉄・千日前線・堺筋線の「日本橋駅」から徒歩1分、千日前通り沿いに位置しています。
院内はバリアフリーで、ベビーカーや車いすをご利用の方もそのままお入りいただける造りです。
また医院ビルの横には、大型のコインパーキングもございますので、お車でお越しの方はご利用ください。
たにぐち歯科センタービルクリニックへのアクセスはこちらをごらんください >
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