顎の不調の原因「顎関節症」の症状改善の効果も!歯科で行うボツリヌス治療について
皆さん、こんにちは。
難波・日本橋の【たにぐち歯科センタービルクリニック】です。
口を開け閉めしたときに、顎に違和感や痛みがありませんか?
顎に痛みや違和感がある場合、「顎関節症(がくかんせつしょう)」を疑います。
顎関節症の代表的な症状は、
・口開けるときの痛み
・口の開けにくさ
・顎関節からの雑音
です。
2016年(平成28年)の歯科疾患実態調査によると、口を大きく開け閉めしたときに「顎の音がする」「痛みがある」と答えた方の割合は女性において高い傾向がありました。
顎関節の雑音を自覚している方の割合は、20〜40代の女性で25%以上を占めていて、もっとも高いのが20〜24歳で40%を超えていました。
参考:厚生労働省「平成28年 歯科疾患実態調査 結果の概要」表31より >
多くの方が抱えている顎関節の痛みや雑音などの症状ですが、どこに相談すればいいかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
顎に関するお悩みは、歯科にご相談ください。
顎の不快な症状を改善するためには、いくつかの方法があり、「ボツリヌス治療」はその一つです。
ボツリヌス治療には美容のための施術というイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、顎関節症の症状改善にも効果が期待できます。
Contents
筋肉の緊張をゆるめる「ボツリヌス治療」とは
ボツリヌス治療では、「ボツリヌストキシン」とよばれる薬剤を筋肉に注射します。
ボツリヌストキシンとは
ボツリヌス治療で使用される「ボツリヌストキシン」は、ボツリヌス菌が作り出すA型ボツリヌス毒素(天然のタンパク質)を有効成分とする薬です。
ボツリヌストキシンは、筋肉を収縮させる信号を運ぶ成分「アセチルコリン」の働きを阻害する働きをします。
ボツリヌストキシンを緊張している筋肉に直接注射することで、神経の伝達が一時的にブロックされて、筋肉がゆるみリラックスした状態になるのです。
歯科で行うボツリヌス治療では、お口周りの筋肉を対象にしています。
噛むときなどに使用する「咬筋」にボツリヌストキシンを注入することで、筋肉がゆるみ、噛むときの力が弱まります。
その結果、顎関節や歯にかかる負担が減って、顎関節症の症状が改善されるのです。
ボツリヌス治療で期待できる効果
ボツリヌス治療によって、
・顎関節症の症状の改善
・歯ぎしりや食いしばりの症状緩和
・エラ張りの解消
といった効果が期待できます。
また、上唇周囲の筋肉が過剰に収縮することで、笑ったときに歯ぐきが大きく見えてしまう「ガミースマイル」やお口周りのシワなども、ボツリヌス治療で改善できるケースがあります。
ボツリヌス治療の安全性について
ボツリヌス菌由来の毒素と聞くと、危険なものなのではと心配される方もいらっしゃるでしょう。
ボツリヌストキシンは、医療用に精製し、無毒化されていますので、人体に悪い影響を与えるものではありません。
日本では、歯科だけでなく医科でも使用されています。
ボツリヌス治療の痛みや副作用について
ボツリヌス注射は短時間で終わり、ダウンタイムなどもありません。
注射時には、チクッとした痛みを感じる程度ですが、痛みが心配な方はお気軽にご相談ください。
個人差はありますが、治療後数日間、注射した部分に痛みが残る場合もあります。
顎の不調の原因「顎関節症」を放置するのは危険
顎関節に痛みや違和感があっても、「これくらい大丈夫」「受診するほどではない」とお考えの方は多く、実際に受診に至る方は少ないのが現状です。
けれども、顎関節症をそのままにしていると悪化する恐れがありますので、できるだけ早く受診しましょう。
顎関節症の症状について
次の項目に当てはまるものがあれば、顎関節症を疑います。
・口を開けたときにこめかみや耳の上あたりが痛い
・食事中に、こめかみや耳の上あたりが痛くなる
・口が開けにくいと感じることが時々ある
・口を大きく開けたときに、縦三本分の指が入らない
・口を開けたときに雑音がする
・顎が外れた経験がある
・スムーズに口を開けたり閉めたりできない
・原因不明な頭痛や首・肩の凝り、耳の痛みなどがある
当てはまる症状がない方も、定期的にセルフチェックを行って早期発見に努めましょう。
顎関節症をそのままにしているとどうなる?
顎関節の痛みズレをそのままにしていると、
・頭や耳が痛くなる
・痛みが慢性化してストレスの原因となる
・片側に痛みがある場合は片側だけを使うようになり顔がゆがむ
・噛む回数が減って全身の健康に影響がでる
といったことにつながる恐れがあります。
全身の健康を維持するためにも、早期の改善を心がけましょう。
顎関節症の症状改善のために歯科で行うこと
顎関節症の症状が出ているときは、顎関節や筋肉などが炎症または損傷している可能性があります。
顎関節症は症状別に、
・咀嚼筋痛障害(I型)
・顎関節痛障害(II型)
・顎関節円板障害(III型)
・変形性顎関節症(IV型)
に分類されています。
この中で、咀嚼筋にストレスがかかることで痛みが出るタイプには、ボツリヌス治療が効果的です。
原因ははっきりと特定されていませんが、日常生活において、過度に緊張したり集中したりするときに上下の歯を食いしばる傾向にあり、その結果、筋肉が強張ったり筋肉内の血液量が低下したりするのが原因の一つだと考えられています。
ボツリヌス治療を行うことで、筋肉の緊張がやわらぎ、リラックスした状態になります。
関節円板のズレによって顎関節から雑音がするタイプには、マウスピース治療が効果的です。
顎関節からの雑音をそのままにしていると、口が開けにくくなったり、口を開け閉めしたときに痛みを伴ったりするようになる可能性があります。
お一人お一人のお口に合わせて製作したマウスピースを、就寝中や日中に装着することで、かみ合わせを調整して、顎関節の負担を軽減します。
顎関節症は早期に治療を始める方が治りやすいとされていて、そのままにしていて悪化すると外科手術が必要となる場合もありますので、気になる症状があればできるだけ早くご相談ください。
顎の不調にお悩みの方は「たにぐち歯科センタービルクリニック」にご相談ください
顎関節症は、日常の生活習慣とも深く関係しています。
・歯ぎしりや食いしばり
・上下の歯を接触させるクセ
・うつぶせ寝
・頬杖
などは、顎関節への負担となりますので、改善するようにしましょう。
当院では、お一人お一人のお話を丁寧におうかがいして、適切な治療法をご提案します。
ボツリヌス治療にも対応していますので、ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
「たにぐち歯科センタービルクリニック」は、近鉄日本橋駅から徒歩1分、大阪難波駅から徒歩4分のところにあります。
なんばウォーク27番・29番出口よりすぐですので、お仕事帰りやお買い物の途中などに立ち寄りやすいクリニックです。
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